岡山市中区江崎の岡山脳神経内科クリニック|脳神経内科・内科

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飲み物にまつわる夏の思い出

35度を超える酷暑の日々です。“災害級の暑さ、地球沸騰”とかの言葉も新登場しました。こんな時、渇きを癒すのは飲み物。熱中症予防、脱水予防にもなります。子供の頃、暑い時にがぶ飲みしたのは井戸水。ポンプでくみ上げた水はいつも冷たく、まろやかで、美味しかった。名水雄町の冷水と同源です。冷蔵庫で冷やした水で薄める粉末ジュースとかカルピスもあったな。麦茶代わりに自家製のトウモロコシ茶、苦いクコ茶とかも飲まされました。ぜいたく品はラムネ、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳。

中学生時代、部活帰りに何人かでジュース買いにお店に立ち寄り、初めてトライした炭酸水はファンタグレープ。結構な刺激味で、飲み切れなかった記憶。

大学生時代の夏合宿。武道系サークルなので、カンカン照りの山中にて裸足で練習。滝の汗。練習が終わると水場に直行して頭から水をかぶり、ついでに飲みます。練習し、食べ、寝るサイクルを1日何度か繰り返す過酷さ。誰も熱中症にはならなかった。水と食のおかげ。昭和50年代、「練習中は水飲むな」なんて神話はもう無かった。

これまた大学生時代、インドの伝統医学アーユルヴェーダに惹かれ、グジャラート州ジャームナガルにあるアーユルヴェーダ医科大学を訪問。パキスタン寄りの乾燥地帯。50年近い昔には水牛が道を闊歩してました。日本よりも数段暑い。救いを求め、道端の屋台で“レモネード”を買ったけど、中身は炭酸が入っただけの水。瓶も汚いし、怪しいので一口飲んで捨てました。残念です。代わって同じく行商のチャイに挑戦。牛乳で煮出した甘い紅茶です。お皿に乗せたカップにこぼれる位になみなみと注いでくれました。お皿に注いで冷まして飲んでも、カップのまま飲んでもよいらしい。香ばしく、甘く、感動的に美味しかった。暑いときの熱い飲み物ですが、疲れがぶっ飛ぶ爽やかさ。

乾燥地と言えば、後に暮らしたアリゾナのツーソンではコーラ。炭酸好きではありませんでしたが、アリゾナの乾燥、暑さにはコーラとビールが必需品。ダイエットコーク、メキシコ産コロナビールが推し。個人の感想です。ごはん食べながらのお茶代わりコーラもアリぞな。湿度一桁台の乾燥と熱暑が作り出す快味。定時散水されるスプリンクラーのしぶきも風情です。

大学生時代に戻って魅惑の南太平洋はサモア。森の中で呪術師の診療を見学しました。帰途、案内者の農園でいただいたもぎたてココナツのジュース。緑と青空が背景。ハイビスカスが色を添える中、冷えてないけど、身体を潤してゆくほのかな甘味。日本でならさしずめ農作業の中休み、畑にゴロゴロ実るスイカを割り、炎天下でシャクシャク食す感覚かな。

時代は移り、屋内はACで快適。外は40度近くでも、優雅にホットコーヒーを楽しめます。しかし、たまにはうだる汗をかいた後、喫茶店に逃げ込んでメロンソーダで一服するのも清々しいかも。いや、お腹が太る罪悪感にさいなまれるかな。蛇足ながら、アルコールや食事の出るところがカフェです。

アルコール抜きでまとめました。原色、濃厚な日々が去り、薄味さらさらの昨今。毛髪と同じです。