岡山市中区江崎の岡山脳神経内科クリニック|脳神経内科・内科

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雨男

今年のお盆。3日間にわたって豪雨の予報が発表された時、思わず奥さんと顔を見合わせて苦笑いしました。またか、やっぱり。その期間、旅行予定だったのです。最終決定した行先地が、候補地の一つで災害級豪雨となった九州でなかったのがせめてもの救い。何故か旅行日は雨か曇り。いつもなので、あきれて力なく笑った次第です。それも警報が出るほどのとびっきりの荒天がしばしば。若かった昔から、「富士見〇〇」と名付けられた地点で富士山が見えたことなし。いつも厚い曇の向こう側。葛飾北斎にはなれません。新幹線からはきれいに見えるけどね。

過去10年を振り返っても、吉野の桜。予報は雨、実際は曇り時々雨。春先の京都お寺めぐりも雨時々曇り。紅葉の時も曇りだった。奈良、飛鳥路も予報は雨で、実際は曇り。GWに屋久島に行った時は連日雨。年に400日は雨が降るとかの地ですが、あんまりです。帰路の鹿児島では大雨警報が出され、岡山に辿り着けただけでもラッキー。その後訪れた北海道はずっと曇りで、ましな方。山形に行った時、蔵王のおかまは霧の彼方。別の機会に訪れた羽黒山の五重塔は土砂降り。銀山温泉は最上川の洪水警報で帰路に道が通れるかどうかでドキドキでした。

患者さんから7回目のチャレンジでやっとオーロラが見えたとの言葉に触発されて訪れたアイスランドは連日ブリザード。ホテルに閉じ込められておりました。定番の温泉、ブルーラグーンは楽しめ、最後の夜にオーロラらしきも見ることができましたが、「地球の割れ目」など、アイスランドならではの絶景ポイントはほぼ体験できませんでした。青森在住の友人には、吹雪と温泉なら青森で十分体験できるのに、と慰め?られました。その友人と訪れたオーストラリア、エアーズロック。砂漠の中にあるのに前日珍しく雨。岩が濡れて滑落の危険から登山禁止。せっかく靴を新調して行ったのに。今やアボリジニー聖地に配慮して永久に登山禁止です。

雨だけではありません。荒天の小笠原ツアー。揺れる船に大いに苦しめられました。念願かなって訪れた礼文島は霧の中。視界はせいぜい5メートル。島を覆う野の花見えず。鳴き声のみで姿のない海鳥、ゴマフアザラシ。霧の切れ目からチラ見できたのがせめてもの救い。その後回った宗谷岬も霧の中で海すら見えない。おかげで飛行機が飛ばず、翌日の外来は同僚に変わってもらう結果となりました。ありがとう。でも、悲惨。

例外は沖縄。何故かいつも好天気。そんなに行ってはいないけど。もっともクリニック開院後は、台風で帰えられなくなる恐れから、おいそれとは行けない地となりました。そういえば竜ノ口山から望む初日の出は10数年、毎年ご来光が拝めました。これは超絶晴れ女さんが一緒だったからか。晴雨は糾える縄の如し。

こんな具合なので、絶景の観光地や山歩き、島巡りはとても予定できません。降ったら食べ歩きか、温泉か、寺院仏閣・美術館か、ショッピングに切り替えられる場所を選ぶ昨今です。大雨の皆生温泉露天風呂は貸し切り状態でした。雨もまた佳し。負け惜しみです。この時も洪水警報だったナ。地球温暖化の現代、雨男の試練は止むことがありません。次に旅に出るなら、青空が保証されたアリゾナかラスベガス。スコールが来てもすぐにカラリ晴れ渡る南の島も良いなあ。ハワイとか。夢でなら行ける。