2025/08/01
日中に屋外を歩くと、たちまちのうだる暑さ。セミの声で暑さいや増しです。屋内でもエアコンなしには過ごせません。35度超えが普通になり、このところは体温を超える38、39度が連日どこかで報告されます。7月30日からは温暖の地、岡山にも40度超え地点が出現。7月31日の国内最高気温は岡山の高梁でした。いつもは関東が熱いのに、このところ西日本。30日には隣県、兵庫の丹波市柏原でとうとう41.2度の国内最高気温記録を更新してしまいました。この麗しい地名、しばらくは“日本一の柏原“で引き合いに出されるかもしれません。尤も、すぐに記録が塗り替えられそうな昨今。元祖、本家、新日本一で共存しますか。負の記録をプラスに変えるヤケクソ力は素晴らしい。内陸部の気温がより高い不思議。海から遠いためか、フェーン現象なのか。
子供の頃の夏はせいぜい30度超えだったような。過活動のため皮下脂肪がない当時の私の苦手は、寒くて浮かないプールの授業。しかし、30度超えの日は暖かく、楽しく泳ぐことが出来ました。今は屋内でも30度を超え、熱中症が危惧されます。ご老人は、暑さに鈍感となり、30度超えでも「暑くない」とエアコン稼働を嫌がります。高齢者宅の室温コントロールには周囲の配慮が必要です。
熱暑のイメージは南の国か砂漠。南国の感覚は、空港から一歩外に出た瞬間に伝わります。夜のバンコックはドンムアン空港。タイインターナショナル機内で渡された歓迎のランの花とともに出迎えてくれたのは、ねっとり絡みつく熱風と高湿度。南の国に来たぞ。インド、ムンバイ(昔はボンベイと呼んでいた)に着いた時も同様ながら、それ以上に押し寄せる人々の熱気に気押されました。バクシーシ(それ、頂戴)。なお、タイもインドも7月頃訪れましたが、現地の人に言わせると暑いのは4月。7月は雨期で、湿度は高いがさほど暑くないのだそうです。今なら日本に着いたインバウンドの方々も、同じ感慨を抱くでしょう。あぁ暑い。日本は熱帯なのか。いやいや、このところ、ヨーロッパだって日本以上に暑かったりするので、どんなもんだか。湿度は日本の方が高いかも。昔、6月に国際学会でアテネに行ったとき、乾きと暑さに閉口した記憶があります。乾燥の大地。焼き物愛好家のスペイン人の先生。パーキンソン病国際的学術団体の会長を務めた経歴のお方です。その先生を備前の焼き物街に車でご案内の途上、驚かれたのは「何で山が緑なの?」。ここはアジアだからね。スペインの山は乾燥して木がありません。スペインの子供はお絵描きで 山を茶色に塗るのかナ。
体験した暑さのNo.1はツーソンです。米国アリゾナ州にある砂漠の街。暑さ対策でどの家もアパートもプール付きです。ないと暑くて生きていけない。湿度が低いので、プールから上がるとアルコールをかけたようにサーっと渇き、寒いくらいです。でも日差しは強烈。住んで2年目の1990年の夏は、ことさらに暑く、連日40度超え。湿度が低いので、少々の暑さは快適ですが、体温を超えるとしんどい。42度辺りからよりきつくなり、44~5度になると吸い込む熱気がのど奥を刺激して、砂漠感を掻き立てます。みっ水をくれ。47度が体験最高気温。ツーソンは標高750mの高所にある街なので、砂漠としては少し涼しいのですが、お隣の200万人都市フェニックスはより暑く、当時50度を記録したと思いまます。今に至るまで、この年の気温がツーソンもフェニックスもレコードハイです。ちなみに最も熱くなるのは6月末。日照時間が長い季節が気温も高いようです。内陸の砂漠地では海、雲、緑による緩衝効果が働かないとみます。なお、世界最高温記録56.7度を記録したデスバレーにも7月に訪れましたが、この時は曇っていてツーソンとさほど変わらぬ暑さの実感。今が最も暑く感じるのは、のど元過ぎれば”暑さ”忘れるから?
なお、魅惑の地、南の島々は赤道に近くても熱暑なく、カラリ爽やかです。サモアとか。日本でも沖縄に真夏日が少ないのと同じです。抜群の緩衝効果を示す大海は偉大です。まっ、時にはtsunamiや台風が荒れ狂いますが。ところで、いきなりの話題変化です大変な介護。大きな海の心で感情をコントロールしますか。抑えがたい嵐も沸き起こりますが。